岐南カウンセリングルーム 内田裕之先生にインタビュー

優しく温かな雰囲気で、お話ししているだけで自然と笑顔になってしまう内田先生。

内田先生のカウンセリングルームでは、“対話”によるカウンセリングのみではなく、“箱庭”による心理療法も行われていらっしゃいます。

先生のカウンセリングでクライエント(来談者)はどのような変化があるのか?箱庭療法とは何なのか?お話しをお聞きしました!

①まずは先生がカウンセラーを目指したきっかけを教えてください

カウンセリング

わたしがカウンセラーを目指したきっかけは、まず始めに、高校時代に遡ります。高校生のわたしは本を通じてフロイトの夢分析と出会い、心理学に興味を持ちました。

そして、大学では心理学を学ぼうと思い、心理学を勉強できる大学へ進学したのです。

そこからユング心理学・精神分析・家族問題など、大学と大学院で心理学についてたくさん学んだのですが、実はこのときにはまだカウンセラーになる自信はなかなか持てませんでした。

なぜならこのとき、わたし自身もたくさんの悩みを抱えていたからです。そんなわたしが、人のお役に立てるのかと思い、カウンセラーとしての自信を持つことはできませんでした。

しかし、わたし自身も“クライエント”として自分自身の心に抱える悩みをセラピストに話し、徐々にそれを解放していていけるようになりました。そして、自分でも出来ると思えるようになり、ようやくカウンセラーになろうと思ったのです。

その後、病院や教育現場など様々な場所で、カウンセラーとして多くの方々と関わってきました。

  先生がカウンセリングをする際に大切にしていることを教えてください

カウンセリング福岡

わたしがまず大切にしていることは、クライエントさんとの「はじめまして」の第一印象です。

柔らかい表情や堅い表情など、クライエントさんをよく見て、言葉以外のものからもクライエントさんの気持ちを汲み取れるよう心掛けています。

そして、特に大切していることが2度目にお会いした際の「2度目まして」です。

「はじめまして」のときよりもクライエントさんの表情が柔らかくなっていたり、初回には話せなかったことが話せるようになったり、2度目にお会いしたときに更にわたしに心を開いて頂けるよう、クライエントさんとの時間を大切にしています。

誰でも「はじめまして」で全てをさらけ出すことは難しいですが、「2度目まして」で初めてお会いしたときよりもより多くのことをお話しして頂けると、わたしに信頼感を持ってくださったのかなぁと、嬉しい気持ちになります。

また、クライエントさんがこのカウンセリングルームに来て、自由になることも大切です。

しかしそのためには、「ここでは自由になっていいんだ‥!」とクライエントさん自身が感じて頂けることが重要です。なので、手や足など体のどこかが隠れるようにはせず、クライエントさんからわたしの全身が見えるようなかたちで、「わたしの在り方」を感じ安心してもらえるよう、泰然としています。

相手が堅苦しくしていると自分も堅くなってしまうし、ありのままの自分で接してくれる相手には自然と素の自分を出せたりしますよね。

  先生がカウンセリングの中で得意な分野はありますか?

わたしはカウンセリングの中でも特に、【対話によるもの】と【箱庭によるもの】を得意としていますし、大事にもしています。

まずは対話よるカウンセリングなのですが、“わたしとクライエントさんとの人格がつくりだす化学反応”だとわたしは思っています。カウンセリングを経てクライエントさんがキラッと光る表情をされたとき。浮かない顔から、元気な表情になっていくのを見たとき。本当に嬉しいです。

そして箱庭療法についてなのですが、人は時に、自分の気持ちをなかなか言葉で表現できないときがあります。言葉で表現するのがもともと苦手な方もいらっしゃいます。そんな時、イメージを媒介にした心理療法が役に立つことがあります。

箱庭療法では砂箱に人形やアイテムなどを置いていくことで、心を表現できます。カウンセリングルームに訪れた方でこの砂箱が目についた方には、つくってもらっています。

箱庭療法は、何回か行うと展開があるところがおもしろいです。どんどん人格化していくのです。例えると、稲は植えてからしばらく葉っぱですよね。しかしそこから月日を経て実をつけ稲穂に成長していきます。箱庭療法のなかでも、クライエントさんが葉っぱから稲穂をつけていかれる成長を感じています。

わたしはどちらのカウンセリングのなかでも、クライエントさんとの“言葉以外の部分”もとても大切にしています。表情や、箱庭など、言葉以外の様々な事柄から相手の気持ちを汲み取り、それがより深い理解に繋がるからです。

ですので、もしあなたが言葉で上手く表現できなくても大丈夫です。わたしが”言葉以外“のことからも、あなたの気持ちを汲み取ります。

カウンセリング

箱庭で利用する小物もこんな感じでカウンセリングルームにおいてあります。

  カウンセリングにきた方にどの様な気持ちになっていただきたいですか?

カウンセリングルーム

クライエントさんには、カウンセリングの回数を重ねるうちにわたしが伝えた言葉がじんわり伝わり、「こういうことだったんだ!」と腑に落ちてもらいたいと思っています。1回のカウンセリングだけで全てが解消されるのではなく、ゆっくりと自分の中で腑に落ちながら、受け入れながら、進んでいってほしいのです。

また、わたしは病院での勤務が長かったため、うつ病の方と触れ合う機会がたくさんありました。うつ病の場合、エネルギーの使い方が分からなくなってしまいます。

すこし手を抜くことや、頑張り過ぎないということが難しく、“ほどよく”が分からなくなってしまうのです。

そのためわたしは「ゆるゆるといきましょう」という言葉をクライエントさんとの会話のなかで大切にしています。

ほどよいエネルギーの使い方ができるようになるために、カウンセリングのなかで自分自身に合ったオリジナルのペースメーカーを一緒に作っていきます。

ペースメーカーができることによって、気持ちも浮き沈みが緩やかになり、日々の苦しさも減っていきますよ。

  先生の簡単なご経歴を教えてください

家事代行サービスのデメリット

精神科病院や総合病院で30年以上、臨床現場での経験があります。

また、学生相談室やスクールカウンセラーなども経験してきました。複数の大学で心理学科の教授としても勤務し、たくさんの教え子にも恵まれました。

またわたし自身も教育訓練として、夢と箱庭で教育分析を受けました。

そして令和5年、岐南カウンセリングルーム所長となり、現在に至ります。

わたしは家族をめぐる問題に関心があります。様々な方のお話しを聴かせて頂くなかで、家族の影響が強いことを感じております。

カウンセリングルームではゆっくりとお話しを聴きながら問題を整理し、自分の悩みに向き合って、自由な選択のできる人生を歩んでいかれることを願いながら、カウンセリングルームに来て下さる方々と日々向き合っています。

  最後に、カウンセリングを迷っている方へメッセージをお願いします!

カウンセリング

初めてカウンセリングを受けるとき、大きく分けて2つの不安を抱くことがあります。

まず1つは、自分自身の問題に対する不安です。自分の悩みが解消されるのかな、この先自分はどうなるのかな、自分は何をすればいいのかな、など自身の悩みに対しての不安があります。

そして2つは、相談機関に対する不安です。相談機関に限らず、誰しも初めて行く場所には一定の緊張があると思います。知らない場所、慣れていない場所、初めて会う人がいる場所に出向くことは、不安を感じやすいです。特に相談機関へ初めて来談されるとなれば、話しにくい、誰にも話せないことを語る場所となるため、より不安を感じます。

信用できるかな、頼れるかな、怒られないかな、否定されないかな、笑われないかな、誰かに話されないかな、など様々な不安を抱きます。

このように初めてのカウンセリングでは、大きな2つの悩みを抱えながら、来談されることが多いです。そのため、私たち心理カウンセラーは、守秘義務を守り、不安を抱いて来談されたクライエントさんに寄り添い、語られる話に耳を傾け、一緒に悩み、一緒に感じて、一緒に考えてカウンセリングを行っていきます。

クライエントさんが抱えている問題を面接の場で話すということが、どれだけ不安で、どれだけエネルギーが必要で、どれだけ勇気がいることかを私たちは身をもって知っています。

だからこそ、カウンセリングをしてみようと思う、その第一歩があなたにとっての大きな進歩なのです。

ひとりで抱えているしんどさから、誰かに相談する一歩を進めてみませんか。

焦らなくても大丈夫です。ゆるゆるいきましょう。

誰にも話すことができず、悩みを抱え込みながら日々を過ごされている方、岐南カウンセリングルームでお待ちしております。

人気業者ランキング

1位:スマイルプラス

2位:CaSy