知っておきたいエンディングノートの書き方

自分の最期に向けての準備であり、残りの人生をより良いものにしてくれる終活。その終活の中でも関心が高まっている「エンディングノート」ですが、書き方がわからない…という方も多いのではないでしょうか。今回はそんなエンディングノートの書き方を詳しく解説していきます。この記事を読むことで、あなたのお悩みを解決するヒントになるかもしれません。早速読み進めてみてください。

目次

エンディングノートとは?

エンディングノート

「エンディングノート」とは、簡単に言うと文字通り自分自身の“エンディング”、つまり人生の終わりについて書いたノートです。自分自身に何かあったときに備えて、大切な家族があなたの死後に手続きなどを進める際に必要な情報をまとめ、残すために作成します。また、日々の生活の備忘録として書いたり、これまでの人生を振り返ることでこれからの人生を考えるきっかけ作りにします。

知っておきたい!「エンディングノート」と「遺言書」の違い

自分の最期のために書く遺言書とエンディングノートですが、大きく分けて3つの違いがあります。違いを知ることで、自分の目的に合わせてエンディングノートを作成しましょう!

≪「エンディングノート」と「遺言書」 3つの違い≫

違い①「法的拘束力があるかどうか」

エンディングノートと遺言書との一番の違いは法的拘束力があるかどうかです。どちらも自分自身の死後についての希望を書くことが可能ですが、エンディングノートはあくまで希望であり、法的拘束力はありません。その一方、遺言書には法的拘束力があり、財産分割や遺産相続について記載した場合には遺言書の内容に沿って行われます。

違い②「記載内容の違い」

先ほどお伝えしたように、遺言書には法的拘束力があるため、定められた形式で記載しなければなりません。その点、エンディングノートは自由に書くことができます。

あくまで大切な家族や相続人に向けたお願いであり、法的拘束力はないものの、遺産相続についての希望を書くことは可能です。

違い③「開封のタイミング」


エンディングノートには開封のタイミングという考え方はなく、生前死後に関わらずいつでも開封することができます。そして、いつでも内容を書き換えても良いのも異なる点です。遺言書は勝手に開封することができません。遺言書の偽造や変造を防止する目的で、遺言書は開封前に「検認」という手続きが義務付けられています。この検認を受けた上で相続人全員がそろった状態で開封することができます。

この3つのポイントから分かるように、エンディングノートはいつでも気軽に作成しはじめることができるんです。

エンディングノートの前に作っておきたい「バケットリスト」

終活

バケットリストとは?

「死ぬまでにやりたいことリスト」のことを指します。英語の「kick the bucket(日本語で死ぬことを意味している)」からきている言葉です。やりたいことをリスト化し、実現していくというシンプルなプロセスです。

バケットリストの書き方とコツ

バケットリストは、追加も削除も自由です。思いつくがままに自分のやりたいことをリストにしてみましょう。すぐに実行にうつせるものから、実現できるかどうかわからないものまで、まずは書いてみることが大切です。市販のバケットリストを購入しても良いですし、素敵なデザインの手帳に書くのも良いでしょう。

≪バケットリストを書くコツ3選≫
書き方に決まりはありませんが、どうやって書いたら良いかわからない方や、バケットリストをしっかり活用したいという方には、下記の3つのステップを踏んで作成するのがおすすめです!ぜひ参考になさってください。

書くコツその1:思いつくがままに書いてみよう!

まずは、自分のやりたいと思っていることを感じたまま思うがままに書いてみましょう。
「本当にできるかどうかわからない」「やりたいことって人生の目標くらい大きくないと書いちゃいけない?」と考える方もいるかもしれませんが、バケットリストはとても自由なもの。
実現できるかどうかや、やりたいことの大小にかかわらず、好きに書いてみてください。仕事、プライベートでやりたいこと、かなえたいことが思っていたよりもたくさん出てくることもありますよ。

書くコツその2:やりたいことをカテゴリー別に書いてみよう!

自由に書いていいというのが逆に難しい…と思う方は、カテゴリーからやりたいことを連想するのがおすすめ。漠然とやりたいことが浮かばなくとも、カテゴリーを見ると頭に浮かんできやすいですよ。

◎カテゴリーの例
・行きたい場所…「富士山に登ってみたい」「北欧でオーロラが見たい」
・会いたい人…「地元の同級生に会いたい」「両親とお盆を過ごしたい」
・仕事で実現したいこと…「資格を取りたい」「○○の分野で活躍したい」
・欲しいもの…「バイクを買って景色を楽しみたい」
・挑戦したいこと…「大好きな絵を仕事にしたい」
・学びたいこと…「書道を習いたい」
・暮らし…「地元に戻って暮らしたい」
・なりたい自分…「健康的なからだをめざしたい」

バケットリストを書くメリット

それでは、バケットリストを書くことでどんなメリットがあるのでしょうか?今回は、3つメリットをご紹介します。

①自分が大切にしている価値観に気づくことができる

やりたいことを考えることは、これまでの自分の生活や経験、人間関係、信念についての振り返りにつながります。やりたいことを考えて書き留めることで、自分がどのような価値観を持っているのかをあらためて認識することができます。また、自分自身が大切にしている価値観に気づくことができます。

②やりたいことを可視化することで、モチベーションアップにつながる

やりたいことを書き出して整理することで、実現までのプロセスが見えてくるはず。
「仕事をがんばってみよう」「周りの人をもっと大切にしよう」「やりたかったことにチャレンジしよう」など、やりたいこと実現をめざすことで、生きる上でのモチベーションが向上することでしょう。

③「やりたいこと」の備忘録になる

やりたいことって意外と忘れてしまうものなんです。「やりたかったのに機会を逃した…」ということがなくなり、「やりたいこと」の備忘録にもなりますよ。

エンディングノートに書きたい12の項目

エンディングノート

バケットリストを作ったあとは、ついにエンディングノートづくりにうつりましょう。エンディングノートに書いておきたい12の項目をまとめましたので、参考になさってください。
※あくまで記載例です。エンディングノートは自由に書いてOKです。

①自分自身の基本情報

初めに書いておきたいのは自分自身の基本的な情報です。家族があなたの書いたものだと一目でわかるようにすると安心です。

≪基本情報の記載例≫
・氏名(フルネーム)
・生年月日
・住所/本籍地
・家族構成
・電話番号
・メールアドレス
・運転免許証番号
・健康保険証番号
・マイナンバーなど

②自分自身の健康状態について

家族に自身の健康状態について知ってもらうことはとても重要です。


・身長、体重、血圧、血液型など
・かかりつけ医
・持病、既往歴、常用薬、アレルギー

③財産や資産

あなたの家族が相続を受ける際にとても大切な項目です。また、相続に必要となる書類の場所や資産の管理についても書いておくと良いでしょう。

≪財産や資産の記載例≫
・預金:口座の基本的な情報(金融機関名、支店名、口座種別、口座番号)、通帳やキャッシュカードの保管場所など
・不動産:所在地・地番、名義人、権利書等の保管場所など
・生命保険:契約会社・内容、契約書の保管場所など
・年金:年金手帳、年金証書など
・有価証券:取引報告書、証券番号や会員番号、購入先窓口など
・負債:借入先、借入額、返済日・返済額、借入残高、担保、保証人など

④葬儀内容など

・葬儀の実施:そもそもやってほしいか、やってほしくないか。あるいは家族に任せるなど。
・葬儀の形式:仏式・神道式・キリスト教式・無宗教・その他
・喪主:お願いしたい人の氏名や連絡先など。
・遺影用の写真

⑤お墓について

・遺骨をおさめるお墓の有無
・墓石の有無
・寺院や霊園の名称
・散骨の希望など

⑥遺言書の有無

遺言書がある場合は、保管場所や遺言書の種類(秘密証書遺言、公正証書遺言、自筆証書遺言)を書くと良いでしょう。

⑦医療などの希望

交通事故で意思疎通が困難になったり、認知症になると自分の希望を伝えられないことも。延命治療措置の希望や、臓器提供など、希望を書きましょう。

⑧友人や知人の連絡先

葬儀に呼びたい人や、訃報を知らせてほしい人についてまとめておくとスムーズです。

⑨スマートフォンなどのパスワード

スマホの解除パスワードなどをまとめておくと良いでしょう。ただ、銀行口座の暗証番号などは万が一に他人に知られては大変なので、書かないようにしてください。

⑩契約しているサブスクリプション

自動的に支払わなければならないサービスなので、契約しているサービスや解約手順などを記載しましょう。

⑪ペットについて

あなたの大切な家族であるペット。もし遺されてしまった場合の譲渡先やいつも食べているごはん、年齢や病気、かかりつけの動物病院など、迎え入れてもらうために必要な情報を残しておきましょう。

⑫家族や知人へのメッセージ

もしも事故にあってしまったら、急な病で倒れてしまったら…伝えたいことを伝えられずに人生の最期を迎えてしまうかもしれません。日頃の感謝など、伝えたいと思ったことを書いてみましょう。

まずは気軽にエンディングノートを始めよう!

終活

この記事では、エンディングノートの書き方やコツについて紹介しました。ですが、エンディングノートはあくまで自由に書けるもので、気軽に始められるんです。まずは、エンディングノートを書けるところから書いてみて、自分の人生について考えるきっかけづくりにしましょう!

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