[最新版] 終活で親に聞くべき質問5選これで万が一の時も安心できるコツを紹介

人生の終わりについて考える活動である「終活」。

一般的に終活と聞くと自分がする側として捉えがちかもしれませんが、「残りの人生を有意義に送ってほしい」「意思疎通ができる間に色々なことを決めておきたい」など、子どもの立場から親の終活を視野に入れる方も増えてきています。

今回は、子どもから見た親の終活についてご紹介したいと思います。

終活はなんのためにするの?

終活

終活と一言で言っても、そもそもどういった目的で行うものなのかあまりよくわからない方もいらっしゃるかと思います。

ここでは、なぜ終活を行うのか、終活を行うことでどういったメリットがあるのかお話していきます。

本人の人生に後悔がないようにするため

終活を行うことで、未来の見通しがクリアになります。

資産の相続など亡くなるまでに「何を終わらせておけばいいのか」、亡くなるまでの期間に「これから何がしたいのか」など、

しっかりと計画を立てて準備していくことで、悔いや不安なく、残された時間を有意義に過ごすことができるでしょう。

親が亡くなった後に、家族が大変な思いをしないため

こちらは子ども視点でのメリットですが、何も準備していないと亡くなったあとにろくに死を悲しむ余裕もありません。

亡くなった直後は葬儀をどうするか?参列者は?遺影はどれにする?とバタバタしてしまいますし、

少し時間が経って遺品整理や資産の相続などを行う際には、聞いてない!知らない!という事態が起こりがち。

しかし、事前に本人の意思を聞いておけば、その時がきても慌てずに対応することができます。

少しでも不安なことがあれば、今のうちに親に尋ねて納得できるまで話し合い、答えを明確にしておきましょう。

親に聞いておきたい質問5つ 

終活

家族全員の幸せのための終活。

でも、具体的に何から始めたらいいかわからないという方もいらっしゃいますよね。

ここでは、家族で終活を進めていくにあたって、特に確認しておきたい項目を7つご紹介します。

家族でのコミュニケーションのきっかけにもなりますので、是非ご活用ください!

資産・相続について

お金や資産のことは一番揉める事項といっても過言ではありません。

そのため曖昧にせず、不安な点や疑問点は納得がいくまで聞いておきましょう!

土地・不動産・預貯金・保険・株など、さまざまな資産があるため、現状どういった資産を持っているのか、それは誰にどのように相続するのかなどを話し合い、

それにまつわる書類をまとめて保管しておくと、あとから慌てることもありません。

病院・介護施設について

高齢になってくると、いつ容体が急変するかわかりません。

入院することになった場合の病院はどこにするか?介護施設は利用するか?(するならどこがいいか?)など、

動けなくなった場合の環境を安心できるものにしておくことで、少しでも生活の質を良くしてあげることができるでしょう。

葬儀・お墓について

亡くなった場合の話を切り出すのは少し寂しい気持ちになりますが、こちらも可能な限り決めておくのが良いでしょう。

葬儀であれば、宗教で決められていることや参列者、規模など、

お墓であればどのお墓に入りたいか、お墓がなければどんなものにしたいかなど、

事前に決めておくことで親の意思を尊重して話を進めることができますし、

準備をする家族も負担が減って、家族での最期の時間を余裕を持って過ごすことができます。

デジタルデータについて

スマート端末でデータを管理することが主流になってきたことで、

写真や動画などの過去の思い出だけでなく、ネットバンクやネット証券を利用する方も増えてきています。

他にもクラウド上に大切なデータを保管していたりなど、

デジタルデータは簡単に扱えることがメリットである一方、どこになにがあるか把握しにくいということが多いです。

今のうちにデータを整理し、どこに何を入れているのか(入れておくのか)という所在地を決めておくのが良いでしょう。

やりたいけれど、できなかったことについて

「子育て中、こんなことをしてみたいと思っていた」「これをやってみたいけどもう間に合わないだろうか」など、

諦めてしまったことや諦めかけていることがあるかもしれません。

もしかしたらそれが「海外旅行に行きたい」というようなお金がかかることかもしれませんので、

そのときに備えて貯蓄しておくのが堅実かもしれませんね。

話をしていく中でうまく希望を聞いて、可能な限りそれに答えていくことで、家族の思い出づくりにもなりますね。

親に上手に終活を勧める方法

エンディングノート

「終活しよう」とただ促すだけでは、実際に取り組もうと思う方はかなり少ないはず。

一緒にであればそのハードルも下がりますし、何より内容をより深く把握できますよね。

ここでは一緒にできる「エンディングノート」と「バケットノート」を紹介していきます。

エンディングノートを一緒に書く

エンディングノートは、自分に何かがあって誰かが見た時にどう対応したらいいかを詳細に記しておくノートです。

エンディングノートとは、自分自身に何かあったときに備えて、ご家族が様々な判断や手続を進める際に必要な情報を残すためのノートです。また、生活の備忘録として、そして、これまでの人生を振り返り、これからの人生を考えるきっかけ作りにするものです。

引用:法務省 / 日本司法書士会連合会「エンディングノート」(https://www.moj.go.jp/content/001395858.pdf)

1人で書き進めるのは中々骨の折れる作業ですが、家族とならすいすい筆が進むのではないでしょうか。

「親に聞いておきたい質問7つ *見出しをまとめてよければ5つ」でご紹介した下記の項目について話し合いながら、メモを取るように書いていくのが良いでしょう。

  • お金・資産
  • 病院・介護施設
  • 葬儀・お墓
  • デジタルデータ
  • *相続について

一緒に書き進めていくことで思い出話に花が咲き、絆を深めるきっかけになるかもしれませんね!

参考:法務省 / 日本司法書士会連合会「エンディングノート」

バケットリストも一緒に書く

バケットリストは、最期を迎えるまでにやっておきたいことリストです。

バケットリストとは、死ぬまでにやりたいことの一覧。(「やらなければならないこと」ではない。)

バケット(bucket)は英語で「バケツ」、kick the bucketで、「死ぬ(亡くなって棺桶に入ること)」という意味。ここから転じて、「死ぬまでにやりたいことリスト」となった。

引用:「中楽坊」スタイル バケットリスト【高齢期に関わる用語集】(https://www.highness-co.jp/churakubou/detail/269)

こちらもエンディングノート同様、「親に聞いておきたい質問7つ *見出しをまとめてよければ5つ」でご紹介した下記の項目について話し合いながら書くのがいいでしょう。

  • これから先やりたいこと
  • *やりたいけれど、できなかったことについて

1人でやってみたいこと、家族とやってみたいこと、友達とやってみたいことなど「誰とするか」、必要な費用などの「規模」、というように項目で分けてみたり、

そのために何が必要か、どういう準備がいるか、という部分から考えてみたり…。

さまざまな切り口で書き出していくことで、より楽しく作業ができるだけでなく、現実的な目標として捉えることが可能になるかもしれません。

家族で一緒に終活をしませんか。

終活

今回は、子どもの視点から見た、家族で一緒に行う終活についてご紹介しました。

終活の目的とメリット
・本人の人生に後悔がないようにするため
・親が亡くなった後に、家族が大変な思いをしないため
*本人も家族も全員が幸せになるため

終活で一緒に作るもの
・エンディングノート(お金、資産/病院、介護施設/葬儀、お墓/デジタルデータ/*相続について
・バケットリスト(これから先やりたいこと)

1人では中々進めにくい終活。

家族と一緒であればそのハードルも少し低くなり、何より進めていく中で話し合う機会が増え、絆が深まります。

本人の後悔がないよう、遺される家族側の不安がないよう、家族みんなが幸せになるための準備を、

今から少しずつ進めてみてはどうでしょうか。

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